2012年9月18日火曜日

鹿児島ダム紀行(鶴田ダムその他)その5

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鶴田ダムには第一発電所第二発電所があり、大はしゃぎで内部の見学をさせて頂いたところが第一発電所になります。またそれとは別に、鶴田ダムから少し下流に下ったところにあるのが第二発電所の川内川第二ダム


この第二ダムの役割は、鶴田ダムが放流した水を一度ここで貯めて再度発電用に使用することと、そうして第二ダムからの放流量を一定にすることで、下流の水量が急激に増えたり減ったりということがないように水量を調整することがあります。

第二発電所の変電所

川内川第二調整池
魚がたくさん泳いでいた

堤体にはなぜか白鳩が!
初めて見たのでびっくりした

堤体脇に慰霊碑

さらに第二ダムから車で30分ほど行ったところには、ダム好きだけでなく、廃墟や遺構好きな人も興奮するような有名な観光スポットがあります。冬場はダム湖に沈んでいて、夏場にダム湖の水量が減ると現れるという「曽木発電所遺構」です。明治42年に造られた曽木発電所遺構は、登録有形文化財に登録、近代化産業遺産に認定されています。

ダム湖から半分だけ見える曽木発電所遺構

この日は9月の中頃でちょうど天気も良かったことから、なんとか遺構の半分が見えている状態でした。(7月頃ならもっと全体が見えている状態らしい。)

静かにダム湖に沈んでいる様は感傷的で、一時期ここでも人が管理していて、規模は違えど鶴田ダムと同じように発電を行っていたんだと思うとなんだかとても不思議な気分。

よく見たら放流のための水圧管支持工部も、草に覆われながらもしっかり残っていました。資料によると、昭和41年に鶴田ダムが完成しダム湖に沈むことになってから最近までは人々に忘れられた存在となっていたそうです。しかし、平成11年頃より遺構の保存活用の取り組みが始まりました。その後、補強工事や補修が行われ現在の姿があるそうです。

建物の後ろにある斜面は水圧管支持工部の一部

でこぼこに見えるところに
水圧管が固定されていた

ダム湖に住む魚の群れ

この曽木発電所遺構よりほんの少し上流に行ったところには「東洋のナイアガラ」とも呼ばれている曽木の滝があります。今回は残念ながら時間がなく、ゆっくり観光することができませんでしたが、せっかくだし見るだけでも見てみようと車で通過してきました。
曽木の滝公園:伊佐市観光地案内へリンク)

私的には下流側から見た滝よりも、上流側から見た滝の姿の方が水の迫力があり「ナイアガラ」という呼び名にふさわしいように思えました。

周辺は自然公園となっていて、ご飯屋さんや「きのこ洞窟」という好奇心をそそられるような施設まであり、ここでも長時間遊べそうな雰囲気でした。他にも、こことはまた違う場所ですが「観音滝公園」というところもあるので、鶴田ダム以外にもかなり楽しめそうです。

さて、鶴田ダムのダム紀行はここまでですが、最後におまけ

私の最も好きな鹿児島の温泉地の一つに「妙見温泉」(鹿児島県霧島市)というところがあります。鹿児島空港の近くなので、東京へ戻る前に必ず寄る場所なのですが、今回の帰省でも例に漏れず立ち寄ることができました。

「妙見温泉」とは施設の名前ではなく温泉郷のエリアの名称なので、一カ所に多数の温泉宿が集まっているのですが、その中でも特に「田島本館」という湯治の宿がお気に入り。そしてそこから歩いて数分のところには、大正時代から動いている「妙見発電所」という現役の水力発電所があります。
九州電力妙見発電所本館:霧島市のサイトへリンク)

妙見発電所本館を上から眺めた様子

美しい石造りアーチ

間近で見れる水圧管

前述した通り妙見温泉へは何度も足を運んでおり、この妙見発電所も何度も見ていたのですが、今回は鶴田ダムや曽木発電所遺構を見た後だったので、最後に妙見発電所を見たときに全てが繋がったことがわかりました。

曽木発電所の現役時代は、この妙見発電所のような感じであっただろうし、妙見発電所の内部は鶴田ダムの発電所内部と繋がります。今までは全てがバラバラに存在していたものが、こように通してみたことで時代ごとの技術を見たことにもなりました。

妙見発電所の変電施設

天降川から取水し山の中腹にあるヘッドタンクから
水圧管を通って発電機へと流される

ヘッドタンク(上部水槽の様子)

ダムに興味を持つまでは気付かなかった様々なこと。
実は私たちの生活のとても身近なところにも、水力発電や水門、堰などは存在します。ただの丘だと思っていたものが、本当はダムだったということも少なくありません。

今回の私のダム紀行をご覧頂いて、もし少しでも興味をそそられた方がいらっしゃれば、ぜひ身近にある水資源にも興味を持ってみてください。

観光のついでに、あるいはちょっと通ったついでに、で構わないと思います。あの中はあんな風になっているのかなぁ?とか、あの古い遺跡のようなものと近いのかなぁ?などと想像を巡らせるだけでも、今までとは違った見方、楽しみ方ができると思います。

そして、これらは全て私たちの生活と密接に関わっていることを忘れないで欲しいと思います。

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