2012年9月17日月曜日

鹿児島ダム紀行(鶴田ダムその他)その4


ダムの管理は、ダムのすぐ側に建てられている管理事務所で行います。
今回、鶴田ダムの案内をしてくれたお姉さんも、この管理事務所の担当者。
そして、ダムカードをもらえるのもこの管理事務所です(∩´∀`)∩ワーイ

鶴田ダムのダムカード

一通り、ダムの堤体内と発電施設の見学が済んだあと、今度はこの管理事務所の見学をさせて頂くことになりました。ダムの管理はこんなところで行われます。

川内川水系の各所の状況がこの表示でわかる

水位・時間雨量など様々なデータを集めて
ダムの放流のタイミング・水量などを決める

操作盤

ご覧の通り、たくさんのパソコンがずらーり。

ゲートの監視モニターなど

ここでクレストゲート、コンジットゲートの監視も常時行われています。
写真の真ん中上部にある、テレビ画面に映し出されているのがまさにそれ。そのテレビ画面の一番下に、黄色ピンクとありますが、これは画面に色がついているわけではなく映し出されているコンジットゲートに実際にこの色が塗られています。私たちが見学したのはその中の黄色のゲートです。

色分けの理由は、実際にゲート操作をするときに3箇所あるコンジットゲートのどれを操作するかを間違えないためだそうです。単純ですが、確実な操作のためにはかなり重要なことです。

この水位が判断の基準に

この計測器でダムのゲートの状況を確認

鶴田ダムを訪問した当日は快晴で、事務所内もとても穏やかな雰囲気で静かでした。しかし、いざ放流を行うとなると雰囲気は一変するそうです。担当者は放流終了までこの事務所内に泊まり込み、24時間態勢での監視・調整が行われます。

そのことを物語るように、事務所の端の机上には、いくつもの寝袋などの泊まり込みセットが置かれており、「警戒」「非常」などと書かれた掲示物が用意されていました。

余談ですが、9〜10月の鹿児島は台風シーズンであり秋雨前線も活発になる時期です。そうなるとゲート操作の回数も増えることが予想されます。(実際、この記事を書いている2012年9月17日2:00現在、台風16号の雨の影響で約30t/秒の放流が行われています。)


放流の際に掲示されるのだろうか??

緊急地震速報
幸いなことに設置されてからまだ1度も鳴っていない

地震や気象情報もリアルタイムで監視・収集

堤体内に設置されている地震観測計のデータが
この機械に収集されて分析が行われる

どんなにデジタル化が進んでも
やっぱり紙が一番

リアルタイムな気象情報が気象庁から
直接届けられる

今後は、放流の度に、この事務所に寝泊まりをして河川の安全のために監視を続けている人たちがいることを想像することができるので、よりリアルにダムの人たちを応援することができるようになります(*´∀`)

そしていよいよ見学ツアーの終盤!!
「鶴田ダム再開発事業情報館」の見学です。


鶴田ダム周辺を含む鹿児島県北部は、平成18年7月にかなり大規模な記録的豪雨に見舞われました。その際にダムもかなりの水害に遭い、下流域でも大洪水に遭ったそうです。その際、鶴田ダムでは限界に近い洪水調整が行われましたがそれでも水害を防ぐことができませんでした。これだけ大きなダムでも限界を超える程の量の雨量が降ったわけです。

【参考資料】
平成18年7月の川内川豪雨における鶴田ダムの操作について:社団法人 九州地方計画協会のサイトへリンク)
平成18年洪水時の鶴田ダムの放流の様子:朝日新聞社航空センター撮影の動画へリンク)

このことで、ダムのことをあまりよく知らない人たちからは「ダムが放流をしたから洪水が起こった」と勘違いをされてしまうことがあるそうです。ですが、実際はダムが一旦大量の水を食い止めて、放流量を調節したから被害が最小限で済んだと言えます。ダムがなければ大量の流木も下流に流され、被害は広範囲、街は何倍も悲惨なことになっていたのではないでしょうか。川内川の下流に済む私の祖母は「鶴田ダムがあるおかげで今のこの家があり安心して暮らせる今がある」と言っていました。

とはいえ、それでもかなりの被害があったことも確かな事実なので、同じような水害を防ぐため、そのときの被害状況や放流量などの経験を元にして、現在、被害を軽減させるための再開発を行っている最中です。

鶴田ダム再開発事業 概要と工事の進捗:川内川河川事務所のサイトへリンク)
鶴田ダム再開発事業の概要:PDFへリンク)


再開発情報館から見える工事の様子

ダムに新しい放流管を増設するので
穴を開ける際に水をせき止めるための「仮締切」
大阪でパーツを作りここに持ってきて組み立てている

組み立てた「仮締切」をクレーンでダム湖に運ぶ

さらに運んだ「仮締切」は別のクレーンで
ダム湖に沈められ、それを潜水士が水中で設置する

台座コンクリートについての説明

飽和潜水士についての説明

再開発の完成予想図

鶴田ダム本体の見学はこれで終了です。
名残惜しいですが、ここで一旦ダムとお別れ。

とても楽しく、わかりやすい説明をしてくださった案内担当のお姉さんに感謝です。他の仕事もあったでしょうに、嫌な顔ひとつせず、かなり長時間私たちに付き合ってくださいました(´;ω;`)ブワッ

また次回も、鶴田ダムを訪問した際にお会いできるといいな!!(*´∀`)

また来るよーーー(´;ω;`)ブワッ

工事に使うためのコンクリートサイロ
再開発だけでも、これだけ大量のコンクリートを使用する

ここからは、鶴田ダムに関連して「鶴田ダム 第二発電所」と「曽木発電所遺構」を見に行きます!!

鹿児島ダム紀行(鶴田ダムその他)その5 へ続く…

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